塗装の気泡、原因と対策｜水ぶくれを防ぐための解説

今回は、塗装の気泡や水ぶくれの原因と、それらを防ぐための対策について解説していきます。
DIYで塗装に挑戦する方や、リフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

□塗装の気泡、原因と対策

まず、塗装の気泡と破泡跡の違いについて理解しましょう。
気泡とは、塗料を攪拌したり、塗布する際に混入した空気の泡のことです。
塗料の中に小さな空気が閉じ込められた状態を指します。

破泡跡とは気泡が発生した上塗り塗料を下塗り材の上に塗装した後、塗料が乾燥する前に表面で弾けて残ったくぼみのことです。
破泡跡は、水性塗料で発生しやすい現象で、塗膜表面に蛸壺状のくぼみができますが、下地まで貫通しているわけではありません。

気泡は、以下の様な状況で発生しやすいです。

・気温が低すぎる、または高すぎる
・湿度が高い
・塗料の攪拌不足

・塗料の粘度が低い
・塗装時の風速が強い
・下地処理が不十分

気泡を防ぐためには、以下の対策を心がけましょう。

・塗料は、気温が適切な場所で保管し、使用する前に十分に攪拌する
・気温が低すぎる、または高すぎる場合は、塗装を避ける
・湿度が高い場合は、乾燥時間を長く取るようにする

・塗料の粘度が低い場合は、適切な希釈剤で調整する
・塗装時は、風速が強い場合は避ける
・下地処理は、丁寧に、しっかりと行う

□塗装の気泡を防ぐためのポイント

1: 塗料の希釈

塗料を希釈する際には、適切な希釈剤を使用し、正しい比率を守ることが重要です。
希釈剤の量が多すぎると、塗膜が薄くなり、気泡が発生しやすくなります。
逆に、希釈剤の量が少なすぎると、塗料が硬くなりすぎて、塗りにくくなります。

2: 塗装時の気候

塗装を行う際には、気温や湿度などの気候条件に注意が必要です。
気温が低すぎると、塗料の乾燥が遅くなり、気泡が発生しやすくなります。
逆に、気温が高すぎると、塗料の乾燥が早くなりすぎて、塗膜にひび割れが発生する可能性があります。
湿度が高い場合は、塗料の乾燥が遅くなり、水ぶくれが発生しやすくなります。

3: 乾燥時間

塗料を塗った後は、十分な乾燥時間を確保することが重要です。
乾燥時間が不足すると、塗膜が完全に硬化せず、気泡や水ぶくれが発生しやすくなります。
特に、重ね塗りを行う場合は、前の塗料が完全に乾燥してから次の塗料を塗るようにしましょう。

4: 下地処理

下地処理は、塗装の仕上がりを左右する重要な工程です。
下地処理が不十分な場合は、塗料が外壁に密着せず、気泡や水ぶくれが発生しやすくなります。
下地処理では、高圧洗浄で汚れを落とし、ケレン作業でカビやコケ、錆などを除去する必要があります。

また、ひび割れなどがある場合は、パテで補修してから塗装を行うようにしましょう。

□まとめ

気泡や水ぶくれを防ぐためには、塗料の希釈、塗装時の気候、乾燥時間、下地処理など、様々な要素に注意することが重要です。
これらのポイントをしっかりと理解し、適切な施工方法で塗装を行うことで、美しい仕上がりを実現することができます。